シディブージド、2010年12月17日 – Sidi Bouzid, 17 Décembre 2010
Posted: 12月 26th, 2011 | Author: littleeurope | Filed under: RSR | Tags: Couleur 3, Eric Grosjean, La vie est belle, Lausanne, little europe, Radio Télévision Suisse, アラブの春, グロジャン・エリック, スイス, チュニジア, フランス語, モハメド・ブアジジ, リトルヨーロッパ, 人生はすばらしい | No Comments »今度の12月17日、世界はたぶん、チュニジア人のモハメド・ブアジジのことを思い出すかもしれない。チュニジアという、公式の失業率が15%前後に上下する国で、免状取得した若者の失業が本格的な害毒だと見なされている国。大学の卒業後、仕事を見つけることなく、ちょっとした報酬を確保するために若者は色んな手を使うしかないんだ。
モハメド・ブアジジにとっては、彼が生活している地域の主な財産である八百屋業になる。チュニスの南から250kmにある、シディブージドという彼の小さな町で、小銭を貯金するように露天商として頑張ってみる。
大学生だったら野菜と果物の露天商って腹立つところもあるだろうけど、モハメドはチュニジア人で、そしてモハメドはあくまでも働きたい。それに、彼が背負ってる家族には7人の子供もいるからなおのこと。ブアジジ家では仕事に似たようなものを持つのは彼だけなので、チビ達は彼を頼りにしている。
というわけで、モハメドは自分の荷車を押しながら、背中をめちゃくちゃにしてしまうことがなくなるように小さな中古ワゴンカーを買える日を夢見る。なんだけど、警察が彼から盗んでる賄賂がありすぎで、貯金にできるものはあまりない。
そして、いつもゆすっている警官がいきなり、彼の仕事の道具である荷車と、野菜を計るための古い秤を盗もうとした時に、どんなクソの現状に置かれてるのかを言うまでもない。
なのでモハメドは反抗する、不公平だ、そして家族を食わせるのに自分の荷車が必要だと叫ぶが、しかし返事としては、警官の一人はびんたを食らわすだけで満足する。
モハメドは勉強したので、自分を自分で守れる能力があると思っている。彼の屈辱と怒りにも関わらず、そして自分の声が届くのかが疑わしくても、勇気をもって、知事を訪問することに決める。しかしシディブージドでは、彼に耳を貸すものは誰もいない。知事は彼に会うことを拒否する。荷車が盗まれた小さな露天商の話は、誰の興味も引かないし、みんなはどうでもいいんだ。なので、屈辱を覚えて絶望したモハメドは、県庁の前で焼身自殺することを決める。
その少し後に暴動が爆発し始めるシディブージドでは、12月17日だった。
10日後チュニスでは、ブアジジ家に対する共感を表すために勇気をもった数千人の市民は練り歩く。1ヵ月後、1月14日、ベン・アリーという独裁者はサウジアラビアにいち早く逃げ去る。
この前の10月23日、チュニジアは選挙していた。アラブの春の鍵となる初の投票に対する、まさに”選挙のまつり”。
チュニジアが選挙をしたのも少しは彼のお陰で、モハメド・ブアジジ、26歳、大学生兼八百屋の露天商、2010年12月17日にシディブージドの県庁の前で生きたまま焼死してから、もう少しで1年がたつ。
【2011年12月14日 : 記】
●元記事リンク:
http://blogs.rsr.ch/la-vie-est-belle/sidi-bouzid-17-decembre-2010/
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