楽しい《危機》を! – Merry Crisi!

昨年12月、3年ぶりにローマに帰った。出発前に義母に電話をすると、「不景気だから、周辺はイルミネーションも少ないし、寂しいよ」と言う。イタリアのラジオでは、連日ギリシャの話題で持ちきりだったので、いよいよ現実味を帯びてきた。

ところが、実際にcentro storico(歴史地区)を歩いてみると、イタリア統一150周年ということもあって、例年以上にイルミネーションは華やかだった。コルソ通りなどは、早めに始まったsaldi(セール)に群がる人々や、夜景をカメラに収めようとする観光客で賑わっていた。

イタリアのクリスマスイルミネーション イタリアのクリスマスイルミネーション

そんな中、テルミニ駅近くにあるS. Maria Maggiore教会の前で、洒落たポスターを見つけた。イタリアの労働組合CGILと SPIが作成したものだが、” Merry Crisi!”というメッセージの下には、クリスマスオーナメントになった赤たまねぎの写真だ。本来なら、 ”Merry Christmas! ”となるはずが、”Merry Crisi! ”とひねっている。「楽しいクリスマスを!」ではなく、「楽しい《危機》を!」というわけだ。

たまねぎオーナメントの下に続くメッセージ。

たまねぎオーナメント

 

”Se questo è il regalo di governo e parlamento bastava il pensiero”
「これが政府と国会からのプレゼントなら、気持ちだけで十分だったのに・・」

おもしろい!!!
思わず立ち止まり、大笑いしてしまった。
イタリアという国にいると、いつも元気をもらう。何故か、くよくよしていられなくなるのだ。
(記:イタリア語講師 広瀬 美穂)

Comments: 17,074