噴水 – Fontanelle

夏になるとペットボトルを持って歩く旅行者をよく見かけるが、ローマを歩く限りその必要は全くない。
Piazze(広場)や vie(道)のいたるところに円柱型の水が出っぱなしの噴水があるので、暑いときは顔を洗い、喉が渇いた時は蛇口を手のひらで押さえ、その上に開いた穴から水がピューと出たところを顔を近づけて飲む。
この水がとても美味しい。

fontanella1872年にお目見えした初代の噴水は、龍の頭飾りがついたデザインだった。今では2500以上もあるこの噴水が、ローマを訪れる人の喉を潤し街を特徴付けている。
噴水は一般的に fontanella と呼ばれているが、蛇口が大きい鼻のような形をしているところから nasone とも呼ばれている。

一時、出っぱなしの水がもったいないということで、苦肉の策として蛇口の上部にボタンなどが取り付けられたが、デザインの美しさが損なわれる上、不便だということで人々の不評を買い、すぐに現在の形に戻ったそうだ。自分の考えをきちんと伝える人がいて、その意見をちゃんと汲み取る水道局員がいる。イタリア人の美的センスはこういうところにも柔軟に発揮されているのだから関心する。

ローマの中心にある一番古い噴水の一つが、Pantheon(パンテオン)前の piazza della Rotonda(ロトンダ広場)にある。そして、この円柱型の噴水だけではなく、モニュメントとして町を飾っている大きな噴水にも、水が飲めるように蛇口がついているものが結構ある。例えば、スペイン広場中央にある Barcaccia と呼ばれる舟の噴水がそうだ。舟の両側に付いている「鼻」から水が流れているので、まだ飲んだことがない方はぜひお試しあれ。

もし「最寄の噴水の場所がすぐに知りたい!」という方には、水道会社(ACEA)が作成したアプリがあります。
http://itunes.apple.com/it/app/acqua-a-roma/id384493422?mt=8 (iPhone / iPad / iPod Touch 対応)

このかわいらしい fontanelle は、でもぜひ自分の足で見つけて欲しい。

【参考記事】:ACEA

(記:イタリア語講師 広瀬 美穂)

Comments are closed.