付録 – Omaggio

付録 – Omaggio夏真っ盛りのある日、テルミニ駅でのこと。電車に乗る前に売店を覗いたところ、付録のついた雑誌が沢山並んでいるのが目に付いた。ビニールがかけられたそれらの雑誌は、付録がかさ張るためにかなりの幅を陣取って一列目に並んでいた。季節柄、ビーチバックやサングラスの付録つきファッション雑誌やBarillaのスパゲッティやサラダサーバーなどが付いた料理雑誌などがあった。私はこれから旅行に出かけるというのに迷った挙句、スパゲッティ1キロが付録となっていた料理雑誌を購入してしまった。値段を見ると、おまけ分が丸々上乗せされているようには思えず、きっと私の様に付録に魅せられてつい買ってしまう人も多いと思う。

イタリアの雑誌の付録について、ちょっと調べてみた。前号でも書いたように、女性ファッション雑誌は相当付録に力を入れている。勿論、付録なのでミニサイズであることが多いのだが、例えば、” Elle ” という雑誌にはDior のミニマスカラ、” Grazia ” にはCliniansのサンプロテクター(50ml入り)、” Velvet ” にはChanelのミニマスカラ、” Tu ” にはビキニ(!)、” Io e il mio bambino ” にはパンパースのオムツ2枚とイチゴ型のオムツ入れのセット、” Vogue Sposa ” には結婚式でよく流れる曲が入ったクラッシックCDなどがあった。特に化粧品は、試供品として多くの女性に配ることができるので、企業にとってはある種の宣伝と市場調査の役割りを兼ねているのだろう。最近では日本でもムック本と言って、おまけがメインになったような雑誌が流行っているが、イタリアでは昔から豪華なおまけ付き雑誌が沢山ある。

私が今までゲットしたおまけで一番気に入って今だに使っているものがある。愛読していた ” SPAZIO CASA ” というインテリア雑誌に付録としてついてきたビニール製のフラワーベースだ。色は無色透明、黄色、ブルーの3色から選べた。私は黄色を選んだのだが、インテリア雑誌の付録だけにとってもオシャレだ。その号の表紙は、ガーベラのお花が挿してあるこの花瓶を中心としたリビングの写真だった。それ以降しばらくの間、私は花屋さんに通い、ガーベラを欠かさず家を飾っていた。

(記:イタリア語講師 広瀬 美穂)

Comments are closed.