正直に – Scontrino

正直に – Scontrino近所のスーパーへ向かう通りに、いつもbancarella(屋台)がでる。日によって店が変わるので、毎回のぞくのを楽しみにしている。ある朝、キッチン用品を扱う店が出ていたので、小さめの grattuggio(チーズおろし器)などを買った。家に帰り、袋を開けてみてびっくり。なんと領収書が入っていたのだ。日本では店で買い物をすればレシートがでるのが当たり前だが、イタリアではもらえないことも多かった。高価な買い物をしてレシートを持たずに店を出て、もし警察にみつかった場合、レシートをもらわなかった客も店側も罰金をとられる。「自分達がきちんと税金を納めているのに、彼らの脱税を手助けする必要はない」と、必ずレシートをもらうようにと私に忠告した友人もいた。

ここ何年も続いているイタリアの不況。国の財政が悪いので、仕分け、そして更なる仕分けを強いられている。財務警察も取り締まりを厳しくしているので、連日 ” 脱税容疑で何人逮捕 ” というニュースを耳にする。その甲斐あってか、納税額が飛躍的に上がったらしい。取り締まりを見て危機感を持った経営者たちが、正直に収入を申告し、納税し始めたからだろう。
ラジオでは、「フィレンツェの Ponte Vecchio にある宝飾店が、今まで年間8,000ユーロの収入があったと申告していたらしいけど、それって1日の売り上げ高じゃなかったの?」という話題が上がった。これは小話ではなく、現実の話だ。

(記:イタリア語講師 広瀬 美穂)

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