チョコスプレッド – Nutella

チョコスプレッド – Nutellaイタリア人はチョコスプレッドのNutellaが大好きだ。日本では小さい容器に入ったNutellaしか見かけないのだが(実質的な値上げとともに、容器のサイズは益々小さくなっている)、イタリアでは1キロ入りなんていうビッグサイズも売っている。濃厚なチョコの味が本当に美味しいNutella。甘党の人なら、ビンに直接スプーンを入れてペロっと食べてしまう。ビンの周りが茶色なので、まだ中身が入っていると思って持ち上げると意外に軽かったり。家族の誰かが夜な夜なつまみ食いをしているからだ。
ローマで語学学校へ通っていたころ、夏の間は金曜日になると仲間と一緒にAnzioの海へ遊びに行った。駅を出て海へ向かう途中に切り売りピザ屋があり、そこで食事用のpizzaとデザート用のNutellaをはさんだpizza biancaをよく注文した。それ以来、私にとってNutellaは朝食には欠かせないものとなった。

Nutellaを作っているFerrero社は、1944年にピエモンテ州のAlbaという町に誕生した。この歴史あるイタリア企業に今買収の話が持ち上がっている。スイスのNestlé社がFerrero社に興味を示しているらしいのだ。
実は、最近イタリア企業が次々と海外企業に買収されている。例えばTelecom。大手の電気通信会社なのだが、つい先日スペイン企業に買収された。そして前から噂が絶えないAlitalia。何年か前にも、エールフランスが買収に乗り出したのだが、当時は条件面で折り合いがつかず、新聞にはエールフランス側のコメントとして、「アリタリアには、” esorcista ” (祈とう師)が必要だ」と載っていた。その見出しを読んで大笑いしてしまったのだが、状況はかなり深刻だ。筆頭株主のエールフランスやKLMオランダ航空などは11月14日までに新株を買うかどうか決める予定だが、その期限まで待てないAlialiaは、各企業に資金調達を要請している。

さて創業約70年になるFerrero社は、Nutellaの他にもKinder Sorpresaというおまけが中に入っているチョコエッグも作っている。このおまけを集めている人も多く、子供から大人まで馴染みのあるお菓子だ。そんな甘いものに目がないイタリア人にとって、Ferrero社が外国企業に買収されるニュースなんてあまり聞きたくないのではないだろうか。創業者であるFerrero家はイタリアでは奇跡の企業家と称されている。イタリア一の大富豪となった彼らは、「Ferrero社はイタリアの企業であるべき」とコメントしてるので、信じて大丈夫かな?

参考記事:Ferrero | FLA

(イタリア語講師 広瀬美穂)

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