クリスマスマーケット – Il mercatino di Natale

クリスマスマーケット – Il mercatino di Natale早いもので今年も11月も後半に入った。街にはイルミネーションが輝き、イタリア人はクリスマスプレゼント選びに頭を痛める時期だろう。そんな折、新聞である記事を見つけた。ローマからもほど近い Ostia という街で、 ” Fiera di Natale ” 「クリスマス市」に反対する運動が起こっているという内容だった。12月4日から1月7日まで計35日間開催されるこのマーケットには、32店舗の露店と簡易レストランが2軒出店する。そこでは手袋、マフラー、バッグ、靴、アイアン製品、陶器、お菓子など、ありとあらゆる物が揃う。反対運動をしているのは、普通の路面店やレストラン、ショッピングセンターの経営陣だ。彼らは街をあげてこの市を企画し、観光にも重きを置いた質の高いクリスマスマーケットを目指したかったのだが、市民の意見を反映させず、市が勝手に企画してしまったことが原因のようだ。「質の悪いものを売るだけの陳腐なマーケットには断固反対」とし、今月18日に丸1日 Ostia の商店街はシャッターを閉め、ネオンを消した。

ふっと思い出した。以前、露天の花屋さんの話を少し書いたことがある。普通の店舗で営業するためには、法律に基づいた申請手続きをして許可書を得なければならない。面倒な手続きだと思うし、それなりの税金を払うことになる。ある花屋さんがつぶやいていた。「花を搬入するために一時的に車を止めていたら、罰金が科せられた。真面目に一生懸命働いてもかつかつの生活なんだ。道端で営業している花屋に聞いてみたいね。どういう許可書を持っているのかって。」

Ostia の話とどこか似ている。マーケットに出ている屋台の全てが悪いということではなく、ちゃんとした許可書を持った露店や店をそれなりに扱って欲しい、ということだと思う。彼らの話に真摯に向き合ってくれる政治家はいつ現れるのだろうか。この前の記事に登場したローマの友人は「このイタリアの泥沼の状況は今後も変わらないだろう」と悲観していたが、それでもやっぱり将来を明るく前向きに考えたい。クリスマスが近くなると尚更だ。

参考記事:Il Messaggero

(イタリア語講師 広瀬美穂)

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