ザックの言葉 – Le parole di Zaccheroni

ザックの言葉 – Le parole di Zaccheroni26日、ザッケローニ監督が日本代表監督を退任することを表明した。彼の日本への感謝の言葉を聞いた時、やっぱりイタリア語って素敵だなあと思った。

記者会見の最後で彼はこう言った。
” Devo ringraziare tutti per come mi hanno ospitato in questi 4 anni e quindi questo sarà un ricordo che io sicuramente terrò fortemente e gelosamente dentro di me. Arigatogozaimasu.  ”
「4年間受け入れてくれた皆さんに感謝したい。日本での思い出は私の心の中にずっと強く残るだろう。」(テレビ画面の訳)

イタリア語で ” gelosamente ” は、 ” geloso ” という形容詞から派生している副詞だ。辞書を引くと「嫉妬深い、やきもち焼き」という意味が真っ先に書いてあり、二番目に「<~を>大切にする、執着する」と載っている。“gelosamente”は、だから「嫉妬して、大切に」という訳になる。
話は変わるが、私の義母は物持ちがいい。お下がりの洋服もお土産でもなんでも大切に丁寧にしまっておく。彼女は昔お土産に持って行った携帯用の手鏡を私に見せ、 ” Sono gelosa. ” と言った。「こういうものを大切にするから、人には触らせない」とまで言ってたっけ。ここで「嫉妬深い」という意味を持つ単語を使うんだなあ。愛着、いやそれよりもっと深い感情。それをくれた人の気持ちを宝物にするという意味。
だからザッケローニ監督が ” gelosamente ” という言葉を選んだことが、ちょっと嬉しかった。

今週の格言 ” Ogni botte dà il vino che ha ”

(イタリア語講師 広瀬美穂)

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