あるレストランでの話 – In un ristorante

あるレストランでの話 – In un ristoranteまたNorciaでの話。宿泊したホテルには立派なレストランがあった。メインルームには大きな暖炉があり、ここでお肉などを焼く。前回登場した83歳の男性も、このレストランは最高だと太鼓判を押していたっけ。夕飯を食べていると、右に座っている男性に気がつく。ウエイターさんから“Giorgio”と呼ばれていたので、馴染み客なのだろうか。2日連続同じ席で彼を見かけたから、レストランを経営する家族かもしれない。このジョルジョさんはかなりの年配で、レストランを出て行く足取りはとても危なっかしかった。ここまで書くと、ミネストローネやパスタを1皿食べて食事が終わったと思うでしょうが、これが大間違い。ウエイターが料理の説明をすると「今日はパスタにする。2品目は魚のグリル。付け合せはサラダにして」「デザートはケーキにする?それともマチェドニアにする?」「ん~、マチェドニアにしょう。でもパイナップルは入れないでね」とこんな会話が聞こえてくるから驚いた。彼は運ばれてきた料理をゆっくり、そしてしっかり完食してレストランを後にした。連泊するお客さんも多く、Giorgioさんと顔馴染みになっている人も見かけた。ここへ食べに来るということは1人暮らしなのだろうが、毎日レストラン全体を眺められる特等席に座り、賑わうレストランで食事をすることができる。
日本には「高齢者向けのお弁当宅配サービス」などがあるのを思い出し、彼は幸せだと思った。

今週の格言 ” La terra del camposanto ricopre gli errori dei medici ”

(イタリア語講師 広瀬美穂)

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