電車の旅 – Fare un viaggio in treno

電車の旅 – Fare un viaggio in trenoイタリアは電車の運賃が安い。前から分かっていたのだが、今回そのことを改めて実感した。

ローマ・テルミニ駅から ” treno regionale ” (中距離列車)に乗ってCastiglione del Lagoというウンブリアの駅まで2時間10分。
チケットには走行距離が印字されていて、確か150キロ近かったと思う。各駅で乗り換えもなく、運賃はたったの10,30ユーロ(約1400円)!インターシティーやFreccia Rossaといった高速列車に乗って乗り換える手もあるのだが、特急券が高い上にかかる時間はたった5分の差なのだ。座席の指定もないので、seconda classe(2等車)に乗り込み空いている席に座る。しばらくすると、窓が開いていることに気がつく。一瞬嫌な予感がしたのだが、「出発前だし、誰かが窓を開けたままにしただけだろう」と楽天的に考えていた。電車が走り出すと、窓からどんどん勢いよく風が入ってくる。(窓には、走行中は窓を開けると危険と書いてあった)
その電車にクーラーがついてないことにがっかりしていると、周りの外国人の乗客は両手を上げ、「ここはイタリアだから仕方ないね」という風にむしろ楽しんでいるようだった。その時期はかつてない猛暑に見舞われていたイタリア。信じられない暑さを我慢しながら旅をすることになった。帰りも同じように各駅に乗ったのだが、今回は運よくクーラーが効いた電車だった。駅に着く度に次々と乗客が乗り込んできて席を探す人が横を通りすぎて行った。

しばらくすると、汗びっしょりの男性が戻ってきて私の横へ座った。「いやー、参った。隣の車両に座ったんだけど、クーラー壊れていてまるでサウナだったよ」そうか、クーラーが付いてなかったんじゃなく、壊れていたのだった。こんなことインターシティ-以上の電車ではありえないだろうが、真夏に旅行するときは窓の閉まっている車両に乗ったほうがよさそうだ。

今週の格言 ” Anche il più lungo viaggio inizia da un passo ”

(イタリア語講師 広瀬美穂)

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